蔵元便り 柚野の里から

2014年04月

品格のある邑

お彼岸が明け、庭の白木蓮の花がようやく満開に咲きました。 冷たい雨が続いたので、去年より一週間遅れの開花でした。

が、その上を向いて咲く真っ白い花弁は、凛とした清々しさで旅立ちの季節に 「頑張って行ってらっしゃい」とエールを送っているようです。  その隣では、桜の蕾がピンクに染まり、春色に染まり始めた里は、 しみじみと巡る季節の懐かしさを感じさせ、元気が湧いてくるようです。
今月十六日に「第十八回蔵開き」を開催し、 天候に恵まれ一万五千人を超える大勢の皆様にお越しいただきました。 ご来場いただいた皆さま誠にありがとうございました。 当日は、前夜降った雪が一際美しい「世界遺産」を眺めながら、 快晴の日和となったおかげで、田んぼでは和やかな大宴会となりました。
午後一時には、川勝県知事もご来場いただきました。
ご挨拶の中で、ちょうど前月に「美しく品格のある邑」に柚野の里が県東部で唯一選ばれた事に触れ、 初めて訪れる柚野の里の富士を称えた美しさと懐かしさを誘う情景に目を見張りながら来場された事、 又、会場ではお客様の多さにびっくりした事、次々と伸びる手と握手を交わしながらマイクを持ち、 「この里の美しさは、皆さんの心の美しさだ、」と、会場をわっと沸かせるお言葉をいただきました。 川勝県知事をお迎えして、会場も一気に盛り上がりました。
帰り道は、皆さん一様に笑顔で、「ごちそうさん!楽しかったよ、また来年!」と声を掛けていただきました。

ご協力いただきました柚野村おこしの皆様はじめ、
地元のみなさま・関係各所の皆様にこの誌面をお借りして、
心より御礼申し上げます。
今年は、例年より長く、あと一ヶ月日本酒造りが続きますが、
冬の辛さを酒造りの喜びとし、明日への活力とさせていただきます。