2017年07月
日本一熟成
先月植えた南瓜のグリーンカーテンが、事務所の窓越しにグングン伸び、今は屋根の上にその芽を伸ばしています。
大きな葉は涼しげで黄色い花が次々と賑やかに咲き、丸かった実もずっしり南瓜の形に成長し、夏の観察日記が書けそうです。
富士錦酒造では今月14日、「日本一熟成」にこだわり、日本一深い駿河湾と日本一高い富士山頂で約半年間熟成させた「海と空」を発売しました。
お陰様で、全国から反響をいただき発売3日で完売し、現在さっそく来年へ向け準備を進めているところです。
日本一深い駿河湾の海底と日本一高い富士山頂の両方で、全く同じ酒をほぼ同時期に貯蔵熟成させセットにした同商品。
酒は静岡県の米を使い、富士山からの伏流水と静岡酵母で仕込み、両方とも同時にしぼって瓶に詰めた純米酒でした。
富士山頂越冬熟成酒は、富士山頂の山小屋の中で貯蔵しました。
今年1月15日にはこの冬の最低気温マイナス33.8度を記録し、凍ったまま貯蔵されたと推測され、7月に下山させたときには、瓶に触ると冷蔵庫から出した酒のようにひんやりと冷たさが感じられました。
一方、海底の酒は常に海流にさらされ揺り動かされ、摂氏14度の海底で熟成させたので、ゆっくり揺れながら貯蔵熟成することで、アルコールの分子が細かく混ざり合い、結果まろやかな味わいの酒になりました。
今回の日本初の試みにより、貯蔵される場所・育ち方によって、全く違う味わいになることが実証できました。
「海と空」、はっきり違いがわかるその味を是非来年お楽しみください。ご予約お待ちしています。