会社情報

代表あいさつ

「伝統は革新の連続である」

いつも富士錦をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
心より厚く御礼を申し上げます。

富士錦酒造は、元禄時代(1688~1704)に創業しています。しかし、創業当時から現在の造り酒屋の姿ではありませんでした。元々は地元の地主で、小作人を数多く雇うほど大きく農業を営んでいました。当時、小作人からもらう小作米が多く入ってきた為、そのお米を用いて酒造りを行った事が、今の姿となるきっかけでした。当時は売る為の酒造りではなく、小作人への褒美として、また当時は現在のような娯楽が少なかった為、唯一の楽しみであった秋祭りに奉納する為の御神酒として、お酒を少しだけ醸造していたそうです。その後、戦後の混乱時期に、農地改革(1946)により農地の大半を失い、それまで副業で行ってきた酒造りを、これを機に本業としたのでした。

冒頭の言葉、これは古い歴史を持つ、ある和菓子屋さんの言葉です。この言葉はまさに、こうした変革を乗り切ってきて現在がある人たちの「姿」そのものだと思います。革新をするには、大きな勇気と決断が必要です。今の我々の姿があるのは、過去のこうした人たちの大きな勇気によって今の我々の姿がある事を常に考え、その苦労に畏敬の念を持ち、その思いに背くことなく仕事に邁進すべきと考えています。

富士錦酒造の考えには、常に一本の軸があります。それは、「この場所にこの会社あることの意味を常に考える」という事。これは、この地域の資源を生かし、仕事を通し、地域と共存するという事です。それは転じて、誰のために仕事をするのかという意味になっています。私は、我々が持つ技術が、必ず地域の人の役に立つと信じ、常に皆様に喜ばれるものを作り、世に送り出したいと思っています。

「伝統」は「信頼の積み重ね」そのものです。毎日の一所懸命が歴史を作り、伝統を支えます。このことを常に胸に刻み、これからも意味のあるモノづくりを重ねていきます。富士錦酒造の未来に、どうぞご期待ください。

富士錦酒造株式会社
代表取締役 清 信一

富士錦酒造株式会社 代表取締役

清 信一 Shin-ichi Sei

1963年生まれ、神奈川県横浜市出身。中央大学理工学部卒業後、(株)大和総研へ入社。勤務中に妻の実家である富士錦酒造の跡継ぎとして活躍していた義兄を交通事故で亡くし、9年間勤務した会社を辞めた後、東京農業大学醸造科へ就学。その後に妻の実家である富士錦酒造株式会社へ入社。1998年専務取締役就任。2006年代表取締役就任。江戸元禄年間創業の老舗酒蔵を牽引する18代目の代表として、様々なイノベーションを推進中。

会社概要

社名 富士錦酒造株式会社
住所 〒419-0301 静岡県富士宮市上柚野532番地
連絡先 電話番号 0544-66-0005 / FAX 番号 0544-66-0076
資本金 4,000万円
営業 8:00~17:00(日曜・祝日・当社規定の休日を除く)
代表 代表取締役 清 信一

ASIA AGENCY

Nikko(Beijing) Investment Co.,Ltd.
Room7012, Chang Fu Gong Office, 26 Jianwai Street, Beijing, China, 100022

NIKKO (HONG KONG) INVESTMENTS LIMITED
FLAT/RM 2804B, 28/F, WU CHUNG HOUSE, 213 QUEEN’S ROAD EAST, WAN CHAI, HONG KONG

沿革

1688~1704年 初代 地域の地主として、小作人を多数雇い稲作農家を営む中、
地主への田んぼの借り賃としてもらう上納米を使い、酒造りを始める
1874年 14代目清 宗内の四男、清 崟太郎生誕
1908年 崟太郎、第10回衆議院選挙にて初当選
1914年 尾崎行雄(咢堂)氏が、清崟太郎の生家、清酒造場来訪
酒銘「富士錦」の銘を尾崎氏よりもらう
1933年 17代目、清 恭治、生誕
1943年 16代目、清 太郎、満州大連へ静岡・歩兵第34連隊の軍用酒醸造の為、
酒造設備を持ち酒造職人を連れて満州へ渡る
1945年 終戦とともに、16代目清 太郎、日本へ帰国
1948年 農地解放(農地改革)により、地主業を廃業
満州へ酒造設備を置いてきた事と企業整備につき酒造業休業
1949年 6年間の休業期間を経て、ここから酒造業を本業として個人商店「清 酒造場」として再開
1955年 17代目、清 恭治、代表就任
1963年 個人商店 清酒造場から「富士錦酒造株式会社」として法人設立
一級酒を「白寿」、二級酒を「富士錦」で販売開始
1974年 全国に先駆けて、糖類や醸造アルコールを使わない、米だけで醸造する清酒「富士天然醸造酒」を発売。当時としては異例の甘くない、味のぶ厚い酒の為
なかなか売れなかったが、これが世の純米酒の礎となった
1985年 富士山に自生するこけももを原料にリキュール「富士こけもも酒」製造
1990年 酒税法改定により、等級別制度廃止。
公定価格制度が無くなり、高品質の清酒造り、特定名称酒つくりに特化
1993年 新社屋完成
跡取りの当時専務だった清公一郎、事故により30歳で他界
1995年 娘婿の清信一入社
1996年 第一回蔵開き開催 400人来場
梅の果実酒、自家醸造開始
2006年 18代目、清信一代表取締役就任
多品種焼酎、自家醸造開始
2016年 清酒の輸出業務開始

富士錦へのアクセス

富士錦酒造株式会社

〒419-0301 静岡県富士宮市上柚野532

TEL 0544-66-0005 / FAX 0544-66-0076

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