蔵元便り 柚野の里から

2017年01月

不断の努力

大相撲初場所を14勝1敗で悲願の初優勝した大関・稀勢の里関が、 19年ぶりの日本出身横綱に昇進されました。皆で観戦した、 千秋楽の白鵬との大一番は、自然と皆が、稀勢の里関を応援していました。 気力漲る大一番は、「強い横綱」を破り優勝を勝ち取る大相撲の醍醐味そのものでした。

「努力に勝るものなし」と、インタビューに答えた学生時代の担任の先生の涙のコメントが、 苦節時代の長かった稀勢の里の期し方を、物語っていました。 また、涙が頬を伝う優勝インタビューは、誰もが胸が熱くなるような心打たれるシーンでした。 倦まずたゆまず不断の努力を重ね続けた努力の横綱誕生は、初春の嬉しいニュースでした。


そんな中、大寒の寒さを味方につけ、蔵では酒造りもようやく折り返し地点を迎えています。 毎年、去年の反省点を元に改善点を挙げ、作業を微調整しながら造りに反映しています。 蔵ごとに最良の方法は、地道な試行錯誤によって産まれるものなんだと、思います。
富士錦も、今年一年、酒造りに邁進し、蔵人・社員一丸となって、よりおいしい酒造りを目指します。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。