蔵元便り 柚野の里から

2018年03月

日々の積み重ね・蔵開き

季節が逆戻りしたかのような雪景色のお彼岸です。昨日と今日の寒暖差が、10℃以上ある毎日は、体にきついですね。お変わりありませんか?
80代半ばとなった両親も、こんなに冷え込む日は、寒さがこたえる様でゆっくりソファーで過ごすことが増えました。
それでも、仏壇におはぎを供え、食事時に皆でおはぎを食べると、「ああ、お彼岸だね」と嬉しそうに、今は亡き太郎祖父の豪快な武勇伝にひとしきり花が咲く一日でした。

蔵人と生活を共にする冬の半年間は、自然と気を張って蔵で職人と言葉を交わしたり台所を行き来したり、と、お陰様で元気に日々を過ごしている事をありがたく感じる毎日です。
両親を見ていると、日々の積み重ねで今があることに、気づかされます。私たちも、両親が大事にしてきたものを大切に、過ごして行きたいと願う、春の彼岸の中日でした。

又、18日には、晴天の穏やかな絶好の日よりに恵まれて、「第22回蔵開き」を無事開催することが出来ました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。又、ご協力いただきました「柚野村おこし」の皆様はじめ、地元のみなさま、関係各所のみなさまに、心より御礼申し上げます。
お陰様で、今年は15400人もの皆様にご来場いただき、近年では、最も多い人出を記録しました。そして、何より事故も無く、無事に終える事が出来たのは、22回で初めてでした。
お客様の飲み方が上手になっている証拠でしょうか。皆さんの明るい笑顔と「来年また来るからね、ありがとう!!」の声に励まされ、冬の辛さを糧として、また来年の活力とさせていただきます。


数々の応援の声、本当にありがとうございました。