蔵元便り 柚野の里から

2024年08月

重陽の節句

いつも感動するオリンピックが終わり、いつの間にか高校野球が始まり、いつになく暑い夏ですが、いつもよりスポーツ感が熱い年に感じます。そんな夏ですが、お盆前の8日に宮崎県沖日向灘で震度6弱の地震が起き、「南海トラフ巨大地震注意」の発表がされました。不安な心情は、コロナ期間中と同じように感じました。

「重陽(ちょうよう)の節句」というのをご存じでしょうか?9月9日に、「菊酒」を飲んだり「栗ご飯」を食べて無病息災や長寿を願う、旧暦の五節句の締めくくりの行事として、昔は盛んに行われていました。この節句、平安時代に中国から伝わったもので、古来中国では奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考えられ、陽数の最大値の9が重なる日を「重陽」と呼び、節句の一つとしました。つまり、陽パワーが最大になる日ということです。旧暦の9月9日は今の10月中旬頃にあたり、菊が美しく咲く時期。長寿の効能があると信じられていた菊の香りを移した菊酒を飲み、邪気を払い、無病息災や長寿を願います。菊酒は、蒸した菊の花びらを器に入れ、冷酒を注ぎ一晩置くことで香りを移し作ります。これは後に宮中の行事の一つとなり、菊を眺める「観菊の宴」も開かれ、その風習は庶民にも広がりました。
無病息災を願う重陽の節句。最近あまり親しみの無かった方も、今年は菊酒や栗ご飯を味わいながら、部屋に菊を飾って邪気を払ってみてはいかがでしょうか。

第65回 生原酒量り売り
8月23(金)24(土)25(日) (10時から16時最終日は15時まで)
富士錦 純米辛口スーパードライ生原酒
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第52回 ユノプチマルシェ
同時24日(土)25日(日)開催 (10時~14時)
真夏の!ひんやりマルシェ!